【レポ】個性が強い精油の調香
先週の「NARD JAPAN認定アロマアドバイザー資格取得コース」のレッスン11の風景から。
レッスン11は、身近にひそむ微生物の正体、微生物とうまく付き合うためのアロマテラピーを学びます。
微生物と一口に言っても、細菌、真菌、ウイルス、とでは、それぞれ特徴が違います。
冬の身近な微生物による病気といえば、風邪。
風邪は普通感冒と呼ばれますが、ライノウイルスやコロナウイルスといったウイルスが原因で罹患します。
ライノウイルスもコロナウイルスも種類が多く、風邪の特効薬はないのが現状。
風邪薬は不快な症状を和らげる薬であって、原因ウイルスを撃退する薬ではありません。
ですので、よくCMとかで、風邪を引いたら風邪薬を早めに飲むように宣伝しているけど、風邪薬を早く飲んだからって風邪が早く治ることは全くありません。
むしろ、風邪薬は辛い症状が出てから飲めば良いかと思います。
一方、流行性感冒と呼ばれるインフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因。
昨年販売されたゾフルーザという抗インフルエンザ薬が話題になりましたが、タミフルやリレンザに代表される抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬なので、インフルエンザと診断されてから、一刻も早く服薬を開始すべき薬です。
ただし、インフルエンザにかかっている場合も、抗インフルエンザ薬の服薬は必須ではありません。
私は高齢者の方などハイリスクの方では、積極的に服薬すべきだと思います。
さて、アロマテラピーの話に戻って、精油には、細菌、真菌、ウイルスに対する作用があると言われているものがたくさんあります。
中でも、フェノール類、芳香族アルデヒド類といった、精油の中では最強とも言える抗菌作用、抗ウイルス作用を持つ芳香成分類について、レッスン11では学びます。
代表的な精油は、オレガノ、シナモン・カッシアなど。
これらの精油は、作用が強いけれど、香りも個性的、皮膚への刺激性も高い、、、
というわけで、香りの組み立て方が難しいのと、使う量には気をつけたい。
これと比較して、微生物への作用が比較的幅広く、中程度で、何より香りが良い芳香成分類が、モノテルペンアルコール類を多く含む精油がゼラニウム・エジプト、ペパーミントなど。
大変使い勝手が良いです。
レッスン11の実習は、手ごね石鹸と抗菌スプレー。
オレガノ、シナモン・カッシアといった、香りの個性が強い精油をうまく生かして、調香してくれました。
手ごね石鹸には、ローズマリー・シネオール、シナモン・カッシア、オレンジ・スイートをブレンド。
美味しそうな香りで気分が上がります。
実は、シナモン・カッシアは私自身があまりうまく使いこなせていなかった精油なのだけれど、とても参考になるブレンドになりました!
抗菌スプレーには、オレガノ、ラベンダー・アングスティフォリア、ペパーミントをブレンド。
オレガノをブレンドすることにより、微生物に対する作用も上げながら、ハーブのビター感、深みのある香りになりました。
アドバイザーコースの小事典には、相性のいい精油の組み合わせの欄があり、オレガノのページを生徒様と一緒に眺めて、大変参考になりました。
ラベンダー・アングスティフォリアとオレガノのブレンド、とてもおススメです。
手の消毒用、マスクに、髪や服の匂い取りにも良さそう♪
また感想を伺うのが楽しみです。
レッスン12まである、このコース。
終わりが見えてきて、なんだか寂しい、、、
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