<代表> 佐藤 加奈 (サトウ カナ)
管理薬剤師、ハーバリスト

【保有資格】
◆薬剤師
◆国際中医師A級(国際中医専門員)
◆JAMHA認定ハーバルプラクティショナー
◆NARD JAPAN認定アロマ・インストラクター
◆AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー

プロフィール

ドラッグストア、調剤薬局、臨床開発の仕事を経験する中で、現代の主流の医学である西洋医学にも得手不得手があると感じ、家庭でできる補完代替療法の一つであるアロマテラピーやハーブに興味を持つ。

自身がアロマテラピーとハーブで体の不調を減らした経験から、アロマテラピーとハーブを安全に楽しく使える人材を育てたいと決意し、2015年より「HERBAL Labo(ハーバルラボ)」の屋号にて講師活動を開始。アロマテラピーやハーブのレッスン、企業からの受託セミナー・イベント等の出張でも活動を行い、1日100名以上を指導する経験も持つ。薬剤師として身につけた専門知識を踏まえた上での安心感ある講義に定評がある。

2018年より中医学を学び始め、2020年より都内の漢方薬局にて勤務、2021年に国際中医師試験に合格。『漢方コラージュ』の戸田一成先生に師事し、実践的な漢方治療(戸田流経方理論)を学び、研鑽を続けている。

2023年4月24日、東京都杉並区西荻窪にて『漢方薬局 Herbal Labo(ハーバルラボ)』を開業。

漢方薬局開業に至るまで

就職したばかりの頃、慢性的に疲れを感じていました。ある日、偶然受けたアロマトリートメントで、筋肉のコリがとれ、リラックスでき、頭がすっきり冴える感覚を得たことに感動し、香りが心と体にどのような影響を与えるのか知りたくなり、アロマテラピーを学び始めました。また、精油の原料にもなり、おいしく飲んだり食べることができ、古くから薬用植物として用いられてきたハーブにも興味を持ちました。

ハーブを学ぶ中で、大学生の頃に習った薬用植物学、生薬学、植物化学などを再度学び直す機会がありました。ハーブには、薬剤師の業務の中で扱っていた漢方薬との共通点が多くあります。アロマテラピーは雑貨、ハーブは食品になるのに対し、漢方薬は医薬品。薬を扱うことで薬剤師の職能を生かせる。大好きな植物、特に芳香植物を扱う仕事をしたいという気持ちが大きく、アロマテラピーやハーブも扱う漢方薬局を開業したいという夢を持ちました。

ハーブ、アロマ、漢方を使う薬剤師としての使命

調剤薬局に勤務していた際に、「できるだけ薬を使いたくない」と希望される方や、ハーブやアロマテラピーの業界でも、医療への不信感を持っていたり、薬を嫌う方に多く出会いました。そういった方は、自然療法に救いを求める方も少なくないですが、医療者として必要な医療を忌避したり、自然療法へ過剰な期待をして体調の悪化を招いてしまう危険を見過ごせません。セルフケアの限界を意識し、状況にあった適切な医療を受け、正しくセルフケアを実践して頂きたいです。

一方、過剰と思える薬の処方に疑問なく、多くの薬の服用を続ける方もいらっしゃいます。薬を服用中の方が不快症状を訴えたときに、薬の副作用か詳しく検証されず、その不快症状のために新たな薬剤が投薬されることも珍しくありませんでした。

私は、西洋医学や薬の服用を否定していません。現代において平均寿命がここまで長くなったのは、間違いなく西洋医学の発展のおかげです。ただし、西洋医学にも、それ以外の自然療法(代替療法)にも、得手不得手があります。西洋医学は、急な怪我、明らかに原因が分かっている病気を治すことが得意ですが、慢性的な高血圧症、脂質異常症などといった生活習慣病、うつ病などの精神疾患については、現状では治すことはできません。

人の健康を叶える上での最も大事な要素は、「食事、運動、休養」という3本柱。

自然治癒力を引き出すために、これらのバランスが悪い場合は見直しが不可欠です。

漢方薬は、不調を和らげながら、体質改善も叶えます。同時に、漢方相談の中で、3本柱の見直しを行っていきます。

アロマテラピーやハーブを使った自然療法は、現代人が抱える多くのストレスが引き起こす心の病気、女性のホルモンバランスに深く関係するPMSや更年期障害など、病気ではないのに不快症状を伴うものに効果を感じられたという報告がたくさんあり、大変有用なセルフケアです。

薬草は、何千年も昔から、西洋、東洋においても、人に備わる自然治癒力を高め、心と体の不調を解決するために広く用いられてきました。そして、それを愛する人々が現代まで知恵を伝えてきました。私もこれらを後世に残すべく、漢方、ハーブ、アロマテラピーを通して、お客様が健康に快適に生きられるためのお手伝いをしていきたいと思っています。

当店の開店が決まったある日。様々な漢方薬の元になり、「衆方の祖」と呼ばれている桂枝湯のように、基本を大事にして発展していきたい、経方理論の後継者になるとの想いを込めて、桂枝湯で白衣を染める、出初式ならぬ「出染式」を行いました。白衣は、桂枝湯を煮出した染液で、優しいベージュに染まりました。

お気軽にお問い合わせ下さい03-6915-0682営業時間 10:00~18:00
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