【研修】名香にインスパイアされて紡ぐ香り
先日、以前、AEAJのアロマブレンドデザイナー講座を受講した際にお世話になった、加藤美奈子先生の調香についての考えを深めるレッスンに参加してきました。
テーマは、フランスの老舗ウビガン社が作った、名香「フゼア・ロワイヤル」を含む３種のフゼアの香りを嗅いで、自分オリジナルのフゼアの香りを作るというもの。
もともと、フゼアは男性用香水として調香された香調で、その名前と由来となった「フゼア・ロワイヤル」。初めて嗅ぎました。
感想は、、、、お金持ちで品のある壮年期の男性っていう感じでした。
上品な香りだと思うけれど、私は好きじゃない、、、、（笑）
フゼアには、ラベンダー、ベルガモット、クラリセージ、オークモスなどの香りがよく使われます。
私は、３種嗅がせていただいたうち、ユニセックスで、女性のセレブリティにも愛用者が多かったといわれる、ゲラン社の「ジッキー」が気に入りましたので、その香りにインスパイアされたフレグランスを作りました。
足取りとともに蒔かれる、サスペンスに満ちた誘惑の種。アンドロジナスなカーブが描く曖昧な輪郭とともに、〈ジッキー〉がいたずらっぽく戯れます。”ジッキー”とは、ゲランの調香師エメ・ゲランが留学先のイギリスで出会い、恋に落ちた若く美しい女性の名前です。若かりし頃の恋へのオマージュとして、エメ・ゲランは”世界初のモダンフレグランス”と称えられた、斬新な香りを生み出しました。マスキュリンまたはフェミニンといったすべての香りのルールを破る〈ジッキー〉は、コントラストが描き出すラディカルな戯れで人々を魅了します。レモンとラベンダーをベースにしたフゼアのアコードがひんやりとした冷たさを吹き込む一方、ウッディなバニラの香りが温かみと個性をもたらします。女性を惑わせ、男性を虜にする〈ジッキー〉。瞬く間に〈ジッキー〉は男女問わず愛され、“ボトルの中のエモーション”として人々の記憶に永遠に刻まれました。
ゲラン社のWeb「ジッキー」より
レジェンダリー フレグランス ⋅ ジッキー − オーデパルファン | GUERLAIN ゲラン
ラベンダー、ベルガモット、レモン、ローズマリー、ベンゾインなどをブレンドして、フゼアの香調を作りました。
市販の香水には、合成香料が含まれるので、完全に再現することは難しいです。
ですが、気に入った香水を味わいながら、そこからイメージを膨らませて香りを組み立てていく作業はとても面白いですね。
出来上がった作品を嗅ぎたい方は、ぜひ教室にいらした際にお試しくださいね。
HERBAL Laboでも、調香のワークショップを行っています。
今月は急遽、「金木犀」をテーマにしたフレグランスのレッスンを準備することにしました。秋の日本のお花の香り、金木犀のすばらしさを皆様とシェアしたくて。金木犀の香料がとても高く、香料の量に限りがあるので４名様限定です。お花の精油や日本産の精油とも組み合わせられるよう考えています。
Purfume creation「金木犀」
町に涼しさを感じるようになると、ふと感じる、金木犀の香り。とても貴重な香料である金木犀を主役にして、フローラルなフレグランスを作ります。生まれた香りは、フレグランスまたはルームスプレーを選び、仕上げます。
【日時】9/29（木）10:00～12:00
【受講費】5,500円（税込）
また、西荻窪の草木染めの糸のお店 NONAさんでの調香のワークショップも来月にあります。
２回目の今回は、スパイスの香りを知ること。
主役とはならないけれど、あるともっとおいしいスパイス。調香でも然り。残席僅かになっていますので、ご希望の方はお早めに。
NONA 香りの学校「初めての調香」～秋編～
季節毎にテーマに合った、講師が香り素材（精油）をセレクト。様々な香りを組み合わせて、ご自身で思い思いの香りを生み出す楽しみを味わいます。生まれた香りは、フレグランスまたはルームスプレーを選び、仕上げます。
＜2022年度3回連続コース＞
第１回：『ハーブを束ねる』…夏
第２回：『スパイスを嗅ぐ』…秋
第３回：『森を歩く』 …冬
【日時】
第1回： 7/9（土）10：30～12：30 終了
第2回： 10/8（土）10：30～12：30
第3回： 2/11（土）10：30～12：30
【開催場所】NONA（JR西荻窪駅徒歩４分）https://nonatemari.com/
【受講費】5,000円（税込）／各回
