【レポ】森に感じる要素
昨日は、西荻窪のNONAさんでの調香のレッスン3回講座の最終回でした。
3回すべて出てくださった方もいらっしゃるし、最後はみんなリラックスした雰囲気で、香りを作るためのイメージワークなどのシェアも大盛り上がりでした。
今回のテーマは、「森を歩く」でした。
自分で作ったテーマながら、この最終回が一番、事前準備に悩みました。
というのも、いわゆる「森林浴」みたいな香りというのが、木の幹から採った香りをスプレーにすると最初に鼻に届く印象が弱い。
おそらく香りの揮発度が低いことから来るものだと思うんですよね。
葉の香りなど、バランスよく組み合わせることが必要になります。
また、たくさんの香りを持って行ったとしても、一度に嗅ぎ分けられる香りの上限があるわけで、参加者さんの好みの幅にこたえられそうな選択肢を選ぶことが難しかった~~!
元々いわゆる森林浴の香りが好きな方、甘い香りが好きな方、など、色々。
そして、みんなが浮かべる森の中にある香りの要素には、木だけではない、土、空気、水、そして、各自のストーリーがある。
旅行でいった場所だったり、好きな時間帯だったり、浮かべるシーンは様々でした。
香りを作るのに、ルールがあったほうが選びやすいし、私も例えば「トップが多すぎると軽い」とかそういう話はするけれども、それを聞いた上でのあえての挑戦があっていいと思うので、クラスの中はとても自由でした。
12種類と、最後のアクセントとしての3種類の香りを持参したけれど、出来上がりは、温泉地で感じた温かみのある香りから、シャープな冷たい樹海のような香りまで様々。
全員が違う香り。
そして、森の香りのスプレーは、シュッとした印象と、何かにつけてちょっと置いておいた時の香りが違ってくる。時間が少したつほど、より「森」感が。
お気に入りの1本になればいいなと思います。
今回でNONAさんでの調香のレッスンは終わりですが、私も皆さんの香り作りのストーリーを聞くのが楽しくて、さっそく来年度もできたらいいなと思っています。
ご参加いただき、ありがとうございました。