インフルエンザで飲む薬
今年、過去最高の患者数を記録したインフルエンザ。
我が家にもついに上陸、、、
昨日から息子が発熱しています。
昨日の朝は37.3度の熱。午後に38度越え。インフルエンザB型でした。
熱の他には、鼻水。
2日目の今日は37度台まで下がり、食欲も戻ってきました。
インフルエンザにかかってしまってからアロマやハーブでできること。
ティートゥリー、ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタをブレンドした、鼻のどすっきりジェル。
<幼児のための鼻のどすっきりジェルのレシピ>(3%)
・ラヴィンツァラ 2滴
・ユーカリ・ラディアタ 2滴
・ティートゥリー 2滴
・水性ジェル 10g
一日3,4回、胸元や小鼻の周り、背中などに塗って使います。
「冷た~~い!」と言いながら、子どもたちは大好きで、気持ち良く塗っています。
本当はハーブティーも飲ませてあげたいけれど、5才の息子はハーブティーが嫌いなので、、、
飲んでくれるなら、カモマイルジャーマンとペパーミントのブレンドハーブティー、またの名を「ベビーティー」。ドイツの小児科などでも使われると言う、おすすめのブレンド。こちらを薄めたようなものを飲んで欲しいんですけれど、、、まぁ、好みがありますからね。
お部屋には、加湿を兼ねて、水を使うディフューザーに、ラヴィンツァラ、レモンなどをいれて焚いています。
アロマやハーブでのケアは劇的に効果があるものではないけれど、病気の時に快適に過ごすためのアイディアとして、とても役に立っています。
実際に、寝つきが良くなったり、不快症状が和らぐのを感じているようです。
それにしても、インフルエンザの猛威がすごいですが、患者数の増加は、迅速検査で結果が早く出るようになって、普及率が上がっていることも影響しているはず。
また、今年は薬局薬剤師の仕事でも、特に高熱のでない、軽症のインフルエンザB型の方が多いと感じます。
息子も熱は38度前半を超えず、2日目でほぼ回復しました。
最近、レッスン中に、「インフルエンザの時、子どもにタミフルを飲ませますか?」と質問を頂いたことがありました。
抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に服用すれば有効とされています。
薬の説明書である添付文書には、臨床試験成績の日本人でのデータがありますが、インフルエンザに罹患して、タミフルを飲んだ時の回復期間は70.0時間、飲まない時の回復までの期間は93.3時間という結果です。
これを効くと感じるかは人によりますね。
1日でも早く治りたければ、有効ですね。
でも、解熱しても、この薬はウイルスの増殖を抑えているものなので、5日間程度の服用が必要で、途中でやめると、タミフルに耐性をもったウイルスが生まれる原因になります。回復後も、指示通りの服用が必要です。
免疫力が低下していて、インフルエンザの感染が大きなリスクとなる、高齢者や自己免疫疾患などの方では、抗ウイルス薬の使用が推奨されています。
私個人は自分と子どもには必要ないと思い、タミフルは処方してもらっていません。
タミフルを出さない場合の処方として、麻黄湯などの漢方薬と、カロナールなどの解熱鎮痛剤、鼻水や咳などの症状への対症療法の薬などが使われます。
インフルエンザの治療には、抗ウイルス薬が必須と言うわけではないと添付文書にも書いています。
息子の主治医の先生も希望により処方されない先生です。
よくタミフルを飲んだから熱がすぐに下がったとおっしゃる方がいるけれど、タミフルはウイルスの増殖の初期段階を妨げる薬で、解熱に対して即効性はありません。
それは、ご自身の免疫機能が働いて、ウイルスに対して高熱を出して働かなくてもいいと判断した結果なのではと思っています。。
本来、熱は免疫機能が正常に働いている証。
ウイルスが体内で増殖していくのに抗っているわけで、熱が下げるのは慎重になるべき。
スイッチOTCといって、ロキソニンなどの解熱鎮痛剤がドラッグストアで気軽に変えますが、インフルエンザの疑いがある場合は、必ず薬局の薬剤師に相談して下さいね。
インフルエンザで一番恐ろしいといわれる症状は「インフルエンザ脳症」ですが、発症1~2日目に特に多く、解熱鎮痛剤の使用の関与が原因である可能性があると知られています。また、小児では「ライ症候群」の発症にも関与していると言われます。アスピリンなどのサリチル酸系、ジクロフェナクなどのNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる解熱鎮痛剤の服用で発症率が上がったというデータがあります。
インフルエンザの疑いがある場合に、大人も子供も使える解熱鎮痛剤は、アセトアミノフェン!
市販の風邪薬や解熱鎮痛薬もインフルエンザの際には注意しなければならない成分が入っているものが多いし、インフルエンザかもと思った場合は、どうか自己判断でお手持ちの薬をよくわからないままを服用しないで下さい。
熱が●●度になったら解熱鎮痛剤を服用というのは、薬局での指導では、「38.5度」と言うのが多いかと思います。38.5度前後でも元気いっぱいだったり、よく眠れるならむやみに熱を下げなくてもいいし、一概に数値で表せるものではないですが、高熱による体力消耗や脱水の懸念があるので、この数値は目安にしてもらえると良いですね。
<参考資料>
・タミフルカプセル75mg 添付文書
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00050037.pdf
HERBAL Labo レッスンメニュー
HERBAL Labo のレッスンカレンダー

受講希望のレッスン、日時をご記載の上、下記フォームよりお申込下さいませ。