春の雨と、気象病
このところ、春らしく、まとまった雨が降るようになり、天気の変化とともに、だるさ、頭痛、めまい、むくみ、胃部不快感、吐き気などを訴える「気象病」と呼ばれる症状の方の相談が増えています。
冬の間も気象病のご相談はあったのですが、メインのお困り事ではなく、気温が下がると具合が悪いというような感じが多かったのですが、3月末頃から、気圧のアップダウンと湿気に左右されやすい方には辛い天候になっているようです。
「具合が悪いので今から伺えますか?」、みたいなことも。
冷えて乾燥している冬の気象病と、雨が多い春や夏の気象病では性質が違います。湿気に左右されやすい体質の方の不調は、梅雨頃から9月の台風が過ぎ去る頃までピークを迎えるかと思います。
気象病は、体の中にある『痰飲』という余分な水分が、うまく流れなかったり、低気圧で膨れ上がって悪さをすると考えています。
「気象病の実感があり、なんとかしたいといつも思うけれど、天気が良くなれば治るから放っている。」
気象病の漢方治療は、体の余分な水を減らすために、水を流れやすくしたり、体を温めたりしながら、水の流れを整えます。すると、気象病が治るより先に、胃がすっきりしてご飯がおいしくなったり、体が少し軽くなったとおっしゃる方が多いです。
程度が少なければ悪天候の時だけの漢方服用でコントロールできますが、できないくらいひどい方は、しばらく服用を続けていくと、段々、体調不良の波が小さくなっていきます。根気よく続けることが必要です。
また、気象病には症状が出ている時の対処だけでなく、継続した養生や漢方治療をするのことで、お体が楽になります。お気軽に漢方相談をご利用下さい。
CMで見た気象病用の漢方でなんとなく効いているようだけど、いまいちすっきりしないなどのケースも聞いています。
一度、漢方薬局にご相談下さい。
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