漢方相談例13『悪天候の前の頭痛』
漢方相談の症例は、症状の改善が見られ、患者様ご本人の了承を得たものを紹介しております。
患者様背景
30代後半 女性
主訴
・悪天候の前の頭痛(来店時の痛み程度70、100になるほど痛みが強い)
治療内容と患者様のご体調
初回来店:2024年5月。
20代半ばから、悪天候の前に頭痛が出るようになり、この1か月は特にひどいです。頭痛だけでなく、歯の痛みも出ます。PMSもひどく、市販の漢方薬を試したけれど、効果はありませんでした。
20代の頃から悪天候の前に、頭の前側のほうに頭痛を感じるようになり、解熱鎮痛剤を服用して、痛みに耐えていたそうです。いわゆる「気象病」、「天気痛」と言われる症状です。
また、普段はそうでないのに、生理前になると瞬間湯沸かし器のように、ご家族への怒りが抑えられなくて、困っていらっしゃいました。
市販のPMSに有効と言われる漢方薬やサプリメントをいくつか試されていたのですが、効果はなかったようです。
疲れやすく、肩がこりやすい体質で、眠りが浅く、夢が多いこともお悩みでした。
お悩みが複数あることから、まず一番気になる、悪天候の前の頭痛に取り組むことに。
足は冷えて、舌には歯形がついて、足には血流の悪化を感じる印が見えました。夜の遅い時間にホットヨガに通われる習慣があり、大量の汗をかくので、体、特に頭が暑くなりやすく、眠りの質が下がっているのではと感じました。寝る前にかなり濃い塩水をお飲みになっており、むくみの原因につながっていると思いました。
そこで、体の水はけを良くし、気を補い、心の安定を目指す煎じ薬をお作りしてお出ししました。
養生としては、食事にたんぱく質が少なく、糖質に偏っていることを治していくこと、疲れた時に塩水を飲まれていたのを止めること、ホットヨガは早めの時間に行くか、普通のヨガに変えて頂くことを提案しました。
4日後、来店時に100中70ほど痛かった頭痛は、40まで回復。ホットヨガを減らし、塩水を飲むのをやめて下さった効果もあると思いますが、体がとてもすっきりして、睡眠も随分改善されたそうです。
来店から2週間後には、程度は20まで軽減。頭痛を感じる日は時々あるものの、解熱鎮痛剤を飲むほどでなくなりました。
ここで、生理前のいらだち、寝つきの悪さ、むくみなどの不調のための治療を中心とすることに切替え、現在も服用を継続されています。
時に、健康に良いと思ってされていることが、あまりおすすめできない方法であることもあります。指導される方や、時代と共になど変化することもありますよね。なぜおすすめできないか、患者様が納得いく方法で生活改善ができるように、一緒に考えています。
当店をご利用頂き、ありがとうございました。
🌿漢方相談について
オーダーメイド漢方は予約優先制です。お薬作成含め、初回50分、2回目以降30分程度頂きます。2回目以降は事前のご連絡で予めご用意できます。当日相談希望の場合は、店頭、お電話などでお問い合わせ下さい。商品購入のみはご予約不要です。