桜の香り
つい2週間前まではとっても暑かったのに、2,3日前から少し肌寒さを感じる瞬間もあり、季節の移り変わりを感じています。シルバーウィークは、各地で台風の影響が大きいようですし、東京でもたくさん雨が降っています。
雨の合間の散歩中。近所の桜並木は、葉っぱが少し散っていました。少し折れた枝も地面に落ちていました。
通りながら感じたのは、桜の香り。というか、桜餅の香り(笑)
桜は花や葉に香り成分が含まれているけれど、水蒸気蒸留では精油は取れません。桜の花や葉を塩漬けにすることで、桜の「クマリン」という成分が香ります。
ちょっと水に濡れたくらいではあまり桜のニオイはしないはずで、雨や風で葉っぱが傷ついたからなのか、通行人にたくさん踏まれたからなのか。それとも、それが、乾いていく段階で匂っているのか、不思議に感じました。
アロマテラピーとしては、桜から精油を採ることはできなくても、桜と同じ香り成分を持つ植物があり、フレグランスによく用いられています。
初めて嗅いだ時は本当に驚きだった、トンカビーンズの香り。
ハーブのメリロートもクマリンを含み、ちょっと桜餅感があります。面白い味だと思いますが、メリロートは体質に合わない方もいらっしゃるので注意が必要なこともあります。
私は、今年の春、トンカビーンズで桜が咲いている井の頭公園にインスパイアされた香りを調香してみました。
来年の桜のシーズンには、桜の香りの調香のワークショップやっても楽しいかな~と思いました。