春の訪れと桜

3月のことになりますが、例年より早く咲いた桜を楽しみました。

今年の美術館展の中で楽しみにしていた展示の1つ、メトロポリタン美術館展を見に、六本木の国立新美術館へ。

8割くらい日本未公開の絵画だし、話題の展示だったので、長い行列でしたが、中はあまりぎゅうぎゅうでなくて快適でした。

人気の展示は、コロナ前だと近くで見ることが難しいくらい混んだこともあったけれど、コロナ禍からあらかじめ細かい時間指定がしてあるチケットになり、一度に会場に入る人数が少ないから近くでじっくり見ることができるようになったように思いました。

西洋美術史を習っていた時に出てきた、珍しい絵がたくさんありました。ルネサンス初期のまだ遠近法が発達する前の駆け出しの作品から、北方ルネサンスの緻密な絵画、ゴシック、ロココと、ルネサンス期の絵画と。寓意とか、ヴァニタスの絵は絵の中に暗号が隠されてるのが面白くて好き。

昨年中止になったカラバッジョ展ですが、そのカラバッジョの作品もありました。彼特有のけだるーい官能的な絵が拝めた!

この後、同じ建物内で、もう一つ展示を見ました。

カルティエ主催の「ダミアン・ハースト展」。

思っていたよりひろーい空間に、とっても大きな作品。ベンチもあるので、ぼーっと遠くから、そして近くでその独特な質感を楽しみました。

どれも似ているように見えるけど、色の選び方で自分の好きな作品にピンとくる。

ちょうど国立新美術館の前もきれいに桜が咲いていました。

そこから思い立って、千鳥ヶ淵まで散歩。

六本木から千鳥ヶ淵まで結構距離がありましたが、赤坂の日枝神社に参拝したり、寄り道をしながら、桜尽くしの一日を味わいました。

菜の花と桜のコントラストがきれいでした。

3月下旬のソメイヨシノの儚さも素敵だけれど、四月下旬の今も、神田川沿いでは遅咲きの八重桜がまだ咲いています。

種類により、色や形の違いがあって、桜も様々ですね。

桜の香りというと桜餅を浮かべる方も多いでしょう。

桜は水蒸気蒸留では精油が採れないけれど、桜を思わせる香りとして、クマリンが豊富なトンカビーンズの精油があります。

私も今年はトンカビーンズの精油を使って、「桜が満開の井の頭公園」をイメージした香りを作りました。

旅先やエピソードに合わせた香りをブレンドするのって、楽しいですよ~!

今年と来年は、そういった香りに思いを落とし込むようなレッスンもできたらと思っています。

4,5月に教室にいらした方、ぜひ嗅いで、ご感想をお聞かせくださいね。

来年の桜のシーズンのお出かけも楽しみですね。

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