ネロリを手に取りたい時の心情
先月のHERBAL Laboのオンライン交流会では、「長引く不安に打ち勝つアロマスプレー」というテーマに合わせて、参加者の皆様とレシピを交換して、盛り上がりました。
⇒ 交流会の様子「【開催レポ】第1回HERBAL Laboオンライン交流会、開催しました!」
その中で、私が、この不安の中で、自分の味方につけたいと紹介した精油のブレンドの中での主役精油は、ネロリ。
ネロリは、その成分から見る薬理作用的にも、抗うつ作用、抗不安作用が期待できるといわれます。
例えば、私がどういった方に普段この精油を紹介するかというと、更年期世代のイライラや不安感が強い方など。
ネロリというと、上品で優しい雰囲気を持ちながらも、酸いも甘いも嚙み分けてきた女性を私はイメージしていて、40~50代の成熟した大人の女性が浮かぶ。
大変濃厚な香りで、普段の私は、ネロリをそのまま嗅ぐと、うっとむせてしまう。
だけどなぁ、ちょっと疲れているときとか、落ち込んでいる時の、心への染み込み具合といったら、、、
深い香り、心地いい。
そうなるのです。
甘く濃厚で、それはそれは、ゴージャスで、でも、苦みもあり。
生徒さんの中にも、なかなか高価な精油だし、ネロリが身近な香りだと言う方は少ないかも。
でも、考えてみたら、ほんの1滴でもこの存在感は凄い。
そして、その癒しの力も。
ネロリの濃厚さが苦手な方は柑橘系の精油と合わせるのがおすすめ。
ネロリは、ビターオレンジの花を蒸留した精油。
ビターオレンジからは、果皮からはビターオレンジ精油、葉からはプチグレン精油、と3種類の違った香りが採れるのだけれど、一番、甘く濃厚。
もっと甘くしたければ、マンダリンやオレンジ・スイート。
軽くしたければ、レモンやグレープフルーツ。
こんな精油と組み合わせてみて。
軽くまとえるので、気軽なコロンやルームスプレーにもぴったり。
ネロリ精油は、ビターオレンジの花を蒸留した精油という定義だけれど、最近では、例えば甘夏だとか、他の柑橘の精油から取れたネロリも販売されている。
この写真は私の庭のゆずの花。
雨上がりに取ったので、濡れて、セクシー?
ゆずの花だって、大量に蒸留すれば、ゆずのネロリやハーブウォーターが採取できる。
でも、花を摘んで蒸留すると言う事は、その後の恵みである、実がならないということ。
実がなるのも私の楽しみだから、摘まずにそっとしておいた。
ゆずのお花に顔を近づけただけでふわりと香ります。
そんな頃、生徒さんが自宅のすだちの花の写真をInstagramにUPしていた。
食べきれないほど、すだちがなると言っていたから、花をたくさん摘んで蒸留したら、ハーブウォーターができるし、チンキにしてみたらと話したら驚いていた。
ビターオレンジのネロリとはまた違う香りだろうな。
嗅いでみたいな。
ちなみに、彼女も先月の交流会に参加してくれていて、その後、ネロリの練り香水を使って、癒されているそうだ。
ネロリはちょっと手が届きにくいと思っていた私も、今、すんなりネロリの香り受け入れられるという事は、この先が見えなかった状況にそれなりに不安があったのかなとも想像できる。
と、ネロリについて、魅力を語ってみたけれど、本当に高価で(1本1万円以上)ちょっと買うのは勇気いりますよね。
HERBAL Laboの オンラインショップ では、精油の量り売りをしているので、嗅いでみたい精油を少量から購入できますので、試してみてくださいね★