生海苔とプルースト効果
先日、珍しいおすそ分けを頂戴しました。
海苔の養殖が盛んな、山口県で採れた、生海苔!
市販の焼き海苔は、焼いたものを窒素ガスとか乾燥剤を入れて、パリパリ感と香りが長持ちするように工夫がされていますが、昔は生海苔を買って、家で炙って食べていたのですよね。
私は小さい頃、両親が共働きだったので、隣の家にすんでいた祖父母の家で夕食を食べることが多く、生海苔を見て、祖母が焼いていた光景を思い出しました。
といっても、生海苔でなくて、湿気った海苔を焼いていただけかも(笑)
いずれにせよ、焙りたての海苔の匂いは香ばしくて、ご飯が進んだものでした。
でも、生海苔を炙るのが想像以上に難しかった!
でも、子供たちも、「買った海苔よりも美味しいね〜〜」と大喜び!
炙りたての海苔の香りで、祖母のご飯と、母がよく作り置きしていた肉じゃがを思い出しました。
たくさん頂戴したので、しばらく楽しみが続きそうです♪
香りと記憶は、密接なつながりがあるんですよ。
小説家プルーストは、「失われた時を求めて」の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸して食べた時に、幼少期を思い出す、という描写を書いています。
これにちなんで、香りを嗅いだことで、記憶が引き出されることを「プルースト効果」と呼びます。
どんな時に嗅いだ香りかで、思い出される記憶も、楽しいものだったり、悲しいものだったり、様々。
私が体験した、プルースト効果について。
2年前にバンコクから帰国した直後は、レモングラスを嗅ぐたびに駐在時代の楽しかった思い出が引き出され、さみしかったので、レモングラスを嫌っていました。
バンコクにいる時、そこら中で嗅いだ香りだからでしょうね。
でも、ある時、素直にいい香りだな、と思えて。
東京でも楽しもう、という決別だったんだと思います。
でも、サンダルウッドだけは、祖父母のお葬式が思い出されるので、今でも苦手です。
香りを嗅ぐと、記憶を司る海馬というタツノオトシゴのような形をした器官が刺激されます。
海馬の細胞は再生されることがわかっていますが、精油での嗅覚刺激が海馬の細胞再生に役に立つと研究が進められています。
海馬の血流量が増えれば、認知機能アップ。
論文でも発表されて、ローズマリー・カンファーとレモンの組み合わせが「認知症予防のアロマ」として知られるようになりましたよね。
でも、もし、精油をブレンドして、トリートメントオイルを作る際、参考にするレシピの中に嫌いな精油があったら、、、
ナード・アロマテラピー協会認定アロマ・アドバイザー資格取得コースでは、精油の成分や作用を学びます。
精油がどうしてそのレシピに使われているのか。
意図がわかりますので、嫌いな精油を別の精油で代替することが可能なことも。
一緒に精油のブレンドテクニックを身につけましょう!