漢方相談例12『だるい、妊娠希望』

漢方相談の症例は、症状の改善が見られ、患者様ご本人の了承を得たものを紹介しております。

患者様背景

30代前半 女性

主訴

・だるい(来店時スケール10、10段階評価のうち10が程度が重い)
・妊娠希望

治療内容と患者様のご体調

初回来店:2023年11月。

橋本病のせいもあり、いつもなんとなく不調を感じています。妊娠を希望していて、人工授精に挑戦するので、それまでに体を整えたいです。

30代になり、仕事の責任が重くなってくるようになってから、ストレスを感じると、のどが詰まるような感じがするようになられたそうです。病院から半夏厚朴湯を処方されていましたが、のどの詰まりには効果があるものの、体のだるさは残っていました。このまま妊娠してもさらに不調を感じるのではないかと、体を整えたいと思い、来店されました。

舌を見せて頂くと、歯の痕がついて、白い苔が厚めについており、水はけの悪さと、胃の調子があまり良くないのではないかと感じました。聞くと、2か月で8か月のダイエットをされたとのことで、食が細くなっていたようです。

『金匱要略』では、「其人素盛今痩,水走腸間,瀝瀝有声,謂之痰飲。」とあり、元々体がしっかりしていた方が痩せると、痰飲を生じるという説明があります。お体の水はけに影響があるということです。

気持ちの面では、落ち込みやすく、神経質で不安になりやすく、自責感を持ちやすい、のどの詰まり感があることから、気の不足と、流れの悪さを感じました。

これらから、水はけを整え、気を補っていく漢方薬を選び、お渡ししました。

養生としては、甘いものや冷たいものを摂りすぎず、香りの良いハーブや薬味を上手に取り入れたお食事をおすすめしました。

来店時、スケール10のところ、1週間後には、体のすっきり感を感じ、スケール5となりました。この時点で、生理痛のお悩みもあったことから、子宮を温め、血(けつ)を補い、流れを整える薬を追加しました。

12月に入り、喘息になり、体調が悪化したこともありましたが、だるさの程度は平均すれば少しずつよくなっていき、スケール5程度をキープされていました。

2月には、遠方への旅行や、軽い手術があり、大変お忙しいようでしたが、以前より元気になっているので大丈夫だったそうです。

3月には、だるさはスケール1~2というところまで減りました。元気になったので、ジムに行かれるようになりました。

4月に入り、人工授精を行い、中旬に妊娠陽性が確認され、喜びのご連絡を頂きました。

匂いの強いものがつらくなってきたので、お出ししていたお薬を飲み切り次第、治療は一旦終了となりました。

元気なお子様を無事に出産されることを願っています。

当店をご利用頂き、ありがとうございました。

🌿漢方相談について
オーダーメイド漢方は予約優先制です。お薬作成含め、初回50分、2回目以降30分程度頂きます。2回目以降は事前のご連絡で予めご用意できます。当日相談希望の場合は、店頭、お電話などでお問い合わせ下さい。商品購入のみはご予約不要です。

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