漢方相談例19『学校に行くとお腹が痛い』

漢方相談の症例は、症状の改善が見られ、患者様ご本人の了承を得たものを紹介しております。

患者様背景

12歳 女性

主訴

・学校へ行くとお腹が痛い。(来店時のスケール10。10になるほど程度が強い)

治療内容と患者様のご体調

初回来店:2024年11月。この症状が始まった時期:2022年頃から。

毎日のように朝からお腹が痛いです。おへその周りがしくしく痛みます。学校が休みの日は痛くないです。

2年程前から、学校へ行く日はお腹が痛むようになりました。学校が休みの日は気にならず、お腹を温めたり、手でさすると楽になります。お腹が痛くて下したりすることはほぼなく、どちらかというと便秘がちです。小児科では問題はないと言われましたが、お腹が痛くて学校へ行くのがつらいということでした。学校で嫌なこともあるようです。また、模試などでの場面でも痛んでいて、本番の入試を安心して受けたいと漢方相談をご利用になりました。

小学6年生、背が高く、すらりとした体格をされており、運動は苦手で筋量は少なめ、お食事も少なめです。急激な成長に伴い、大きくなった体に対して、「陰」、「陽」どちらのエネルギーも足りないように感じます。平素から便秘がちで、腸の蠕動運動の乱れもありそうです。

そこで、体の陰と陽のエネルギーバランスを整え、お腸の過緊張を和らげる処方をお出ししました。煎じ薬は初めてお飲みになったのですが、味が苦手で、本来の1日分を2日かけて飲まれました。寒がりではあるが、冷たい甘い飲み物が好きで習慣になっていたようだったので止める、無理であれば頻度をぐっと減らして頂くようにしました。

1週間後、腹痛のレベルが10→6.5になりました。

さらに10日後、腹痛のレベルが10→2.5になりました。

来店から2か月になる頃には、0~1というレベルになり、2月にあった入試もお腹が痛まず、受けることができました。この頃には、ご自身でお薬が必要な時のみの服用となっています。

春休みに入り、痛みはなくなったので、一旦終了。新年度に入ってから同じ症状が現れた時用に同じお薬をお渡ししました。

新年度に入ってから、同じような症状が出ることはありましたが、来店当初ほどのレベルに戻ることはなく、コントロールされています。体は楽になっているし、お薬の効果を感じられているとのことです。

当店をご利用頂き、ありがとうございました。

当店ではお子様の漢方相談も承っております。保護者の方とお子様と一緒に来店頂きたいのですが、難しい場合には、一度、保護者の方からお話を聞き、方針を探ってから、後日ご本人を連れてきていただくなど、柔軟な対応もしております。痛みなどの自己判断は危険ですので、小児科で見て頂いた上で漢方相談をご利用下さい。

またこの症例以外にも、「受験に備えて体調を整えたい」というご相談があり、似たようなケースもありました。お子様の体調に合わせた漢方薬に整えていく期間、お子様が漢方薬の味などに慣れる期間が必要だと思いますので、あまり急でなく、余裕を持ってご相談をおすすめいたします。

🌿漢方相談について
オーダーメイド漢方は予約優先制です。お薬作成含め、初回50分、2回目以降30分程度頂きます。2回目以降は事前のご連絡で予めご用意できます。当日相談希望の場合は、店頭、お電話などでお問い合わせ下さい。商品購入のみはご予約不要です。

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