過敏性腸症候群のためのハーブティーブレンド例
オリジナルブレンドハーブティーの作成例です。
「若い頃に過敏性腸症候群で、今は下すまではいっていないけれど、時々、胃腸がモヤモヤしたり、呼吸が苦しくなることがある」とのご相談。
乳酸菌のサプリメント購入も検討されているとのことでした。乳酸菌サプリも腸内環境を整えるために有効です。
呼吸が苦しくなるとのことで、ストレスが多い環境にさらされていたのだと思い、伺うと、「ラベンダーのポプリの香りで良くなったことがある」とおっしゃいました。
ラベンダーは鎮静系のハーブ。心も体も休みたいと感じていたのかもしれませんね。
過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスや、自律神経の影響で、お腹に不調が出る症状です。症状の出方が患者様により異なり、一般的には、女性は便秘がちに、男性は下痢がちになる患者様が多いともいわれています。
- 便秘型: 便秘になりやすいタイプ。
- 下痢型: 下痢になりやすいタイプ。
- 混合型: 下痢と便秘が交互に出るタイプ。
- 分類不能型: いずれにも属さないタイプ。
ストレスで交感神経が興奮しがちな体を落ち着かせて、かつ、お腹の調子を整えるハーブを選びました。
ペパーミント、ダンディライオン、レモンバーベナ、ローズヒップ、フェンネル。
ペパーミントに含まれるl-メントールは、すっきりとした香りで気分をリフレッシュさせ、腸管壁の緊張のバランスを改善し、過敏性腸症候群に有用と言われています。
ダンディライオンに含まれるイヌリンは、プレバイオティクスとして腸内細菌のえさとなり、腸内環境の改善を図ります。
レモンバーベナは、ストレスからくる胃腸の不調におすすめ。
ストレスが多い方はコルチゾールが多く産生され、その際にビタミンCを消費するので、ビタミンCを多く含むローズヒップを。
フェンネルは、消化不良の際のガスっぽいお腹におすすめ。
比較的、香りがよく、飲みやすいブレンドに調整しました。
小さな男の子を子育て中のママさんで、日々、忙しくされていると思いますが、ハーブティー1杯飲む間は、香りを嗅ぎながら、ゆったりとした時間を感じて下さるといいな。
飲んで下さったら、また感想をお聞かせ下さいね。
お一人ずつに合わせたアロマテラピーやハーブの使い方をレクチャーする、「薬剤師によるハーバルコンサルテーション」では、ハーブティーのブレンド相談も承っています。
(追記)2019.04.20