漢方相談例17『骨折後に痛みが残る』
漢方相談の症例は、症状の改善が見られ、患者様ご本人の了承を得たものを紹介しております。

患者様背景
70代後半 女性
主訴
・骨折後、治った後も痛みが取れない(骨折時の痛みを10とすると、来店時のスケール5。10になるほど程度が強い)
治療内容と患者様のご体調
初回来店:2024年5月。この症状が始まった時期:2023年10月。
来店する約1年前、風の強い日、マンションのドアを開けて入る時に、勢いよく戻ってきたドアに吹き飛ばされ、転んだ先に段差があり、鎖骨を打ち、骨折しました。その後、骨折が完治するまで、半年かかりました。骨折が治ってから、病院のリハビリや、自分で体操をして、曲げ伸ばしなどは問題なくできるようになりましたが、完全には痛みが取れません。頭の後ろから左の手首にかけて痛み、左をしっかり見れなくなり、下を向いてもジーンと痛みます。完全に治ることが難しくても、もう少しましになればと思います。
骨折をしてからも、痛みが残り、自分の頭の重さで首が痛んだり、横を向いても体が痛むとのご相談でした。怪我をされてから期間が経っているものの、お風呂で温まると楽になるということで、楽になっていただける可能性を感じ、ぜひ漢方を試して頂きたいと思いました。
体力のある方で、小柄の体型でいらっしゃいながら、3食きちんと食べられ、毎日8000歩の散歩をされていました。
怪我がきっかけで、中国伝統医学でいう瘀血(おけつ)という血の流れが悪いという状態になり、それが時が経つにつれて、淀み(痰飲)として定着したと考えました。そこで、体の伸展性を補助しながら、痰飲を溶かし、お風呂に入った時のように体を温められるような処方をお出ししました。
5日後にいらっしゃった際には、2日飲んだら、かなり痛みが楽になったとおっしゃいました。
さらに5日後、頭に来ていた痛みはとれて、肩甲骨から腕にかけてのこわばり感が残る感じになりました(スケール1~4)。
さらに2週間後に、肩回りの動きが良くなりました(スケール1~3)。悪天候だとズキズキすることがありますが、程度が楽になったそうです。1日中全く痛みがない日があるようになりました。
さらに2週間後にいらっしゃる3日位前に、つまりが取れた感じがして、急にもっと楽になったそうです(スケール1~2)。全く痛みがない日が増えました。もう治りそうだとおっしゃり、2週間分お出しして終了としました。ここまで来店から1か月半でした。
「怪我が治ってから、リハビリ、体操、鍼灸と試し、あきらめていたが、漢方でもう一段楽になったので、もっと早く漢方を試せばよかった」とのお声を頂戴しました。想定したよりもかなり早く効果を感じられたケースで、基礎体力があることが回復に役立ったのだろうと思います。
当店をご利用頂き、ありがとうございました。
お体の痛みのご相談は、とりわけ、昔に痛めた怪我が冷えたり、悪天候になると痛む、長年痛みで悩んでいるなどのケースが当店では多いです。病院でもらった鎮痛剤を飲んでもすっきりしない、鎮痛剤で胃に負担がかかっていると感じるなどのケースの方にお喜び頂いております。また、慢性化したものだけでなく、打撲、打ち身、骨折などの怪我をされた直後に飲むことで、痛みを和らげる漢方もお取り扱いしております。お気軽にお問い合わせください。
🌿漢方相談について
オーダーメイド漢方は予約優先制です。お薬作成含め、初回50分、2回目以降30分程度頂きます。2回目以降は事前のご連絡で予めご用意できます。当日相談希望の場合は、店頭、お電話などでお問い合わせ下さい。商品購入のみはご予約不要です。