半夏厚朴湯

「蘇葉」が入っている代表的な漢方処方、「半夏厚朴湯」。

1800年ほど前に書かれた『傷寒雑病論』の「金匱要略・婦人雑病編」に記載されています。

「婦人咽中如有炙臠,半夏厚朴湯主之。」

喉に炙った肉が詰まったような感じを訴える女性に、半夏厚朴湯を用いる。

炙った肉?🍖面白い比喩ですが、、、

こういった症状のことをまた、梅核気(ばいかくき:梅の種がつかえているような感じ)、ヒステリー球とも呼びます。

気の巡りをよくする、蘇葉や厚朴の香りの印象が強く、精神科領域で広く使われる有名処方ですが、半夏厚朴湯は「小半夏加茯苓湯」を含んでおり、胃薬だとも言えます。

ですので、単に喉の違和感だけを目標に半夏厚朴湯を選ぶと効果が出ません。

胃の中に水の停滞を感じるかなど、他の状況も確認しています。

私見ですが、半夏厚朴湯はぴったりと合うと、1回飲むだけでも効果を実感したとおっしゃる方が多いと感じています。

半夏厚朴湯単独だけでなく、他の処方と組み合わせて、喘息などの治療にも用います。

例えば、小柴胡湯+半夏厚朴湯=柴朴湯などがあります。

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