長く煎じたくない薬1:蘇葉

お生薬には「六陳八新」という考えがあります。「陳」という漢字は古いものを指し、六陳は古い方がいい生薬、八新は新しい方がいい生薬といわれています。

「六陳八新」の生薬

・六陳:呉茱萸(ごしゅゆ)、半夏(はんげ)、橘皮・陳皮(きっぴ・ちんぴ)、枳実(きこく)、麻黄(まおう)、狼毒(ろうどく)

・八新:蘇葉(そよう)、薄荷(はっか)、菊花(きくか)、赤小豆(せきしょうず)、塊花(かいか)、沢蘭(たくらん)、款冬花(かんとうか)、桃花(とうか)

写真は、「蘇葉」で、赤紫蘇の葉です。

袋を開けると、思わず深呼吸してしまいます。

香りが飛んでしまうから、蘇葉は新しいものがいい。軽くてふわふわ。目に見えない「香り」がキー🔑

効能としては、発汗、解表、理気。

例えば、かぜ、咳、心身症などに用いられます。

ちょっと気の巡りが悪い時に役立ちます。

蘇葉は、長時間煮てしまうと香りが飛んでしまいますので、短時間で煎じるのが理想です。

当店では、半夏厚朴湯や香蘇散としてよく使っています。どちらも「いい香りの漢方」「ハーブティーみたいに香りを楽しんでいる」などと、紫蘇の香りで体がふっと楽になるのを感じられる方が多いです。

春は、風の季節。吹き荒れる風と共に、心がソワソワするという相談を頂いています。例えば、落ち着かない、眠れない、楽しみの予定の前日になんだかめんどくさくなってしまった、など。ちょっと変だなの時にもどうぞご相談下さい。

🌿漢方相談について
オーダーメイド漢方は予約優先制です。お薬作成含め、初回50分、2回目以降30分程度頂きます。2回目以降は事前のご連絡で予めご用意できます。当日相談希望の場合は、店頭、お電話などでお問い合わせ下さい。商品購入のみはご予約不要です。

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