漢方相談例3『ふらつき』
漢方相談の症例は、症状の改善が見られた患者様で、ご本人の了承を得たもののみ、ご紹介しております。
患者様背景
60代 女性
主訴
２か月くらい前から、ふらつきが悪化した。ずっと頭がふわふわして、横に歩いて行ってしまう気がする。手すりを持たないと後ろにひかれる感じがする。朝起きる時、後ろに振り向いたりする時など、頭を動かしたりするとめまいが起こる。二日酔いのように頭がすっきりしない。耳鼻科、脳ドックなど、病院には何度も受診しているが良くならなかった。もともとめまいが起きやすく、良性回転性頭位めまい症になったこともある。
来店時の症状の強さ程度：5（10段階評価で程度が最も重い状態を10とする）
治療内容と患者様のご体調
初回来店：2023年5月。
とても暑いと汗をたくさんかきながら来店されました。のぼせがあり、熱の勢いは強くはないものの、体の中に熱がこもっていることにより、めまいやふらつきが起きるのではないかと見立てて、熱を和らげる処方をお出ししました。
しかし、来店から1カ月半たち、想定以上に改善が見られず、食の細さ、以前にもめまいを起こしたことがあることを考慮し、体の中の水の偏在を調整する処方に変えました。そこからはみるみるうちに、朝のめまい症状がなくなり、いつも頭が二日酔いのようにすっきりしなかったのが「酔いが醒めてきた」とかなり症状が良くなりました。さらに1カ月たつと、めまいだけでなく、便秘が治り、抜け毛の量が減り、肩こりが楽になったとお喜びになっていました。スタスタ歩けるようになり、片足立ちも平気になったとのことです。
２～３か月過ぎた頃から、症状がそれ以上大きな改善がなく過ぎていて、症状は来店時よりかなり良くなったものの、風邪を引いたときなど、時には悪化することもあります。漢方薬を飲んでいた方が調子が良いとのことで、体調に合わせて漢方薬を調整しながら、継続されています。薄皮をはぐようにですが、もう少し楽になるよう改善のお手伝いができればいいなと思っています。
また、養生としては、下半身の筋力の維持・強化をおすすめしています。
当店をご利用頂き、ありがとうございました。
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