薬剤師の苦悩のリアル『アンサング・シンデレラ』

病院薬剤師の苦悩と活躍を描いた漫画、「アンサングシンデレラ」を読みました。

#2020年100冊読書計画 3,4、5冊目

ずっと前に買っていたのに、積読になっていて、3冊目が新しく出たタイミングで読んでみました。

病院には薬学部時代に研修に行ったことはあるけれど、病院薬剤師は無縁の仕事で。

「病院薬剤師の仕事とやってきた仕事が違うし、共感できることもないかなー」と思って、放置していたのだけれど、読んでみたら、「わかる!わかる!」の嵐だった。

中でも、薬局薬剤師との対立のエピソードがあって、ドラッグストアの薬局薬剤師だったころの自分と、エピソードに出てくる薬局薬剤師の像に重なり、、、、つらかった思い出がありありと、、、

最近は、AI台頭で薬剤師不要論がささやかれたりして、自分も薬剤師の未来を悲観したりすることもある。

私は、アロマとハーブのスクールをする一方、調剤薬局でパートとしても働いています。

服薬指導の際に、定期的にくる患者さんにかける「お変わりないですか?」の言葉の裏に、「この薬は、飲み始めてすぐに〇〇とか△△の副作用が起こりやすいけれど、問題ないか?」とか、「薬を追加する前に、不快な副作用を軽減する日常生活のTipはないか?」とか、、、、

いろいろ考えているんですけれどね。

口から出る言葉以上に、患者さんへ思いは伝わらない。

結果、「毎回同じことを聞かれて嫌」、「意味があるの?」とか言われてしまう。

私もこういう経験があるし、同業の仲間からも聞いたことがある。

新人薬剤師だったころの私は、それに「すみません」とか言っちゃってたけど、今は、「何もなく安全に薬を使われていることを確認するのも、薬剤師の仕事なのでご理解ください。」というようにしている。わかってもらえたらなという思いを込めて。

薬剤師の仕事にAIとか機械化がますます関わることにより、薬剤師の仕事が変わっていくことが間違いないけれど、アロマやハーブに関わる私は、どういった道を進んでいこうか。

薬剤師の目線でなくても、小学生の子供からも面白く読めたようだし、4月から石原さとみさん主演でドラマが始まるようなので、薬剤師の仕事の裏側が一般の方にちょっと興味を持ってもらえる機会になったらいいなと思います。

主人公のみどりがとってもチャーミングでかわいい★

興味がある方はぜひ読んでみてください~

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