【研修】なんとめでたいご臨終

先週末に、杉並区在宅医療推進フォーラムに参加してきました。

今、バイトしている調剤薬局でも在宅医療を行っていて思うところがあるし、私も以前の勤務先で患者さんのご自宅に薬を届けて指導に行っていました。

今回の講演会は、小笠原文雄先生の「なんとめでたいご臨終」というセミナーでした。

「世界一受けたい授業」に出演されているのを拝見したことがあったし、書籍を持っていたので、興味がありました。

病院で最期を迎えるのが果たして当たり前なのか、望む死の迎え方なのか。

ちょっと前に「老後に2000万のお金が必要」と話題になったことがあるけれど、そういった、経済的なことだけでなくて、理想の老後の暮らし、最期の迎え方って、多くの方は考える転機っていつなのでしょうね。

考えたことなく、死を迎える方も多いのではないかと思います。

わたしは36歳で、正直、老後についての具体的な考えというのはまだないけれど、でも、ある時、死を迎えるとしたら、どのような治療を受けたいか、弔い方をしてほしいか、などの考えはあります。

そして、ちょっとまとめてみたものを、わたしに何かあったとき、夫がその気になって考えてみれば見つかりそうなところに保管しています。

でも、それにしたって、実現できるかは、夫を含む家族を含めて、何度も家族会議をする必要があるでしょう。

在宅医療を受ける患者さんも、ご本人や、友人、地域の民生委員、そして医療従事者を含め、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)をして、そして、ACPを繰り返すことで、本人の希望、家族の希望を叶えることになるそうです。

ACPに参加されなかったご家族の意思で、本人の思いが遂げられなかったお話もありました。

先生が紹介されていましたが、日本の癌治療の中心と言える、国立がん研究センターの発表でも平成19年、20年の研究で、70歳以上の1500人の肺がん・胃がん・大腸がん・乳がんについて、抗がん剤に効果があった例でも延命効果はなく、副作用があった。75歳以上の肺がんでは、40カ月以上生存したのは、抗がん剤を使用しなかった未使用群だという研究結果が出ているそうです。

がん種により、効果の出やすさ、治る癌もあるので、よく治療の選択は考慮をしたほうがいいと思いますが、一般的に副作用が多い抗がん剤治療を高齢になってから取り入れることは、デメリットが大きい印象でした。

でも、患者側からしたら、きっと何も治療せず、死を迎えるのも勇気がいると思うんですよ。

つらい治療をしたほうが長生きできるのでは、と思ってしまったり。

自分や家族の老後の医療の不安、死の迎え方を考えるきっかけになると思うので、気になる方は、先生の著書の「なんとめでたいご臨終」を読んでみてください。

セミナーの他にも、会場で、レビー小体型認知症のVR体験もあったりして、幻視といって、見えないものが見えたりしたり、恐怖を感じてしまう症状を体験できました。

患者さんの目線に立つことで、接し方のヒントにもなりそうだと感じました。

「生」と違って、「死」への思いって、ほんとタブー的なところがある。

もっと若いうちから死生観をカジュアルに共有する場があれば、老後の不安を増やすことにも役立ちそうだなと思いました。

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