漢方相談例16『PMS』

漢方相談の症例は、症状の改善が見られ、患者様ご本人の了承を得たものを紹介しております。

患者様背景

40代前半 女性

主訴

・生理前の不調(来店時のスケール10。10になるほど程度が強い)

治療内容と患者様のご体調

初回来店:2024年7月。この症状が始まった時期:2024年1月。

出産後、半年してから生理が再開しました。すると、生理前にメンタルが不安定だと感じることが増えました。些細な事でカチンときて怒ってしまいます。心配事が増え、落ち込むことが多く、めんどくさくて食べたくなくなることもあります。

妊娠前も、PMSで生理前にイライラ感、吐き気、朝のだるさなどを感じておられたようですが、産後に生理が再開してからの方がひどくなったそうです。排卵日後からは、おなかが張って、おならが多く、便がすっきり出ず、舌が敏感でご飯の味が濃く感じて、食欲も落ちてしまうとのことでした。お風呂に入ると疲れてしまう、足先がほてるので、夏より冬が好きとおっしゃっていました。生理前が不調とはいうものの、普段もあまり体調が良いと感じておらず、月に7~10日間くらいしか体調が良いと感じることはありません。

出産で、大きく「血」、「陰」を消耗した。陰と陽の両方を損傷しているが、どちらかというと陰の消耗が激しいと考え、諸々の不足を補いながら、体を休ませていく方剤をお出ししました。

2週間後は、スケール5。このまま生理が来たらいつもより楽かもしれないということでした。しかし、夏休みということで、ちょうどお出かけなどのイベントが多い時期で、食事が乱れるとその後に体調が悪くなるのを実感されていました。舌には歯痕があり、足がむくみやすく、水はけの悪くなりやすいお体の傾向がありましたので、味の濃いお食事はできるだけ控えるようお勧めしていました。

そこからもう1周期お薬を続けられ、来店時、食欲が落ちてあまり食べられていないところから、漢方薬を服用するようになってからは食べることが楽になった、いつもより生理前のイライラ感が楽に過ごせていたという結果でした。

もう少し服用を続けて体を休めて頂ければと思いましたが、小さなお子様がいらっしゃり、毎日煎じ薬を続けることが負担だということで、一旦、終了となりました。少し体調が安定したなというところからは、頓服として、調子が悪いなという日にだけ、漢方薬を飲んでいただく方法も可能です。

当店をご利用頂き、ありがとうございました。

PMSのご相談は当店ではとても多いです。心の不調だけでなく、生理痛がひどい、出血が多いなどの症状も伴う場合には、漢方相談を利用される前に、必ず病院で検査を受けられることをお勧めします。また、お悩みがなくても、婦人科領域のご病気の早期発見のため、がん検診の利用など定期的な受診をお勧めします。

🌿漢方相談について
オーダーメイド漢方は予約優先制です。お薬作成含め、初回50分、2回目以降30分程度頂きます。2回目以降は事前のご連絡で予めご用意できます。当日相談希望の場合は、店頭、お電話などでお問い合わせ下さい。商品購入のみはご予約不要です。

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