芸術と、保存の難しさ
2月のことになりますが、いつか行こうと思いながらなかなか行けなかった、品川区にある「原美術館」にようやく行く機会がありました。
5,6年ほど前から行こうと思っていたはずなので、ほんとにようやく。
今年、原美術館が閉館になると聞いて、やっと動いたのでした。
同じく、いつか展覧会を見たいと思っていた、森村泰昌氏の作品の展示のタイミングで行きました。
森村泰昌氏といえば、欧米の有名な絵画の中の登場人物になり切った写真の作品が有名だと思うけれど、絵画のコスプレのおじさまという印象しか持っていなくて、政治や時代背景に対する発信をされているとは知らなかった。
マネの《フォリー=ベルジェールのバー》に扮した作品や、《オランピア》に扮した作品。三島由紀夫、マリリン・モンローに扮した作品なども。
ただ、写真を見るだけでは作者の意図が分からないけれど、映像作品での解説があり、理解を深めることができました。
ここに行った日にあった友人に、勧められた本があり、そちらも読んでみようと思っているところです。
原美術館は、私設美術館で、建物の老朽化で保持するのも、建て替えるのも断念となり、今年2020年12月に閉館されます。
所蔵作品自体は、群馬県の「原美術館ARC」に移されるそうです。
文化財にしても、古い街並みや建物を維持することや再建することは大変な費用や人力も必要だと思いますが、歴史ある建物で、昔はモダンだったのだろうなという空間も、なくなるのはさみしいなと思いました。
費用がかかったとしても、後世に残していきたいものってありますよね。
私の場合は、古くから伝わってきたハーブを後世に伝えるお役目を頑張ろう。
さて、芸術鑑賞のあとは、こちらの近くのマリオットホテルで、アフタヌーンティーを。
直前の誘いなのにのってくれた友達と久しぶりにトークに花。
目にも舌にも楽しい、アフタヌーンティー。
もし、原美術館に行ってみたいと思っている方は、閉館前に、ぜひ、お早めに。
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