思春期のメンタルヘルス考
先日、ニュースで、思春期、特に女子のメンタルヘルスの状況が悪くなっているという記事を読みました。自身の10代の頃を考えてみてもなかなか多感な時期だったと思います。現代ではそこにSNSが加わり、他者からの評価や外見のコンプレックスなどを過度に意識させられ、あの頃なかったストレスも加わっていると思います。
大人でもSNS疲れを感じるのに、子供の未熟な精神状態での影響はより大きいと推察されます。高校生がいる我が家もSNSに関しては頭を抱える問題です。かといって取り上げることもできないですし、黙って放置すればいいというわけでもなく。
漢方相談中のお話でも、お子様にも、大人の方にも、SNSを何時間も見てしまって時間を使うという方は少なくありません。不安を煽られたり、うらやましく思う気持ちを増強される。それに振り回されないようにするというほうが難しいですよね。
何もしていない時間があってもいいのに、何もしないのが不安でスマホを触ってしまう。
私は、画面を使う時間を減らすために、耳を使うようにしています。音楽、ラジオ、ポッドキャストを聴くなど。視覚を使わないことだけでもかなり脳が休まりますよ。
なんだか不安になったり、落ち込む時、ありますよね。
そんなとき、脳内のホルモンの分泌が関与している可能性も。脳内の神経伝達物質のセロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、感情のコントロールに役立ち、鬱病の発症にも関与しているとされます。
セロトニンの合成には、必須アミノ酸のトリプトファン、ビタミンB6が必要で、食事から材料を供給して、脳や腸で産生されます。脳内でセロトニンはメラトニンに変化し、メラトニンは睡眠のリズムにも関与しています。
セロトニンの分泌を促すために、
⭐️午前中に30分程度日光を浴びる
⭐️リズム運動(散歩、ダンスなど定期的なリズムを刻むもの)をする
⭐️トリプトファン(肉類、魚類、豆類、乳製品など)、ビタミンB6(魚類、豆類、ナッツ、バナナなど)を欠乏させない
などの対策が挙げられます。
秋は夏よりも日照時間が短くなり、気持ちが落ち込みやすいなどの精神面の症状が出やすい時期です。
・落ち込みだけでなく、イライラ感や不眠などもあるか?
・食事は取れているか?
・胃腸の調子はどうか?
など、質問を重ねて、適切な漢方薬をお選びしています。
当店でも、10月になり、夏よりも落ち込みやすくなったと言う相談が増えています。なんだか心の状態が不安定だなと言う時に漢方相談でお力になれることがあります。
当店の漢方相談では、薬のご用意だけでなく、食事内容なども伺って養生のアドバイスもしております。お気軽にお問い合わせ下さいませ。
写真は、先日、神田川沿いで見つけた、紫式部の実。

街歩きの中でもちょっとした楽しみを見つけたい。秋探しをしませんか?🍂
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