二陳湯

陳皮と半夏を主薬にした二陳湯という処方があります。

左が陳皮、右が半夏です。

半夏は、体内の余分な澱んだ水を溶かしてくれる生薬です。

生薬には「六陳八新」という考えがあります。「陳」という漢字は古いものを指し、六陳は古い方がいい生薬で、陳皮、半夏、枳実、麻黄、呉茱萸、狼毒の六つです。

二陳湯には、二つの「陳」の生薬が入っているからこの名前なんですね。

みかんや橘の皮を干した新しいものは橘皮と呼ばれ、一年ほど熟成したものが陳皮です。古い方がいいと言いますが、橘皮には精油成分があるので、時間が経ちすぎた陳皮は精油成分が揮発してしまっていないのかなとも思います。とはいえ、現代では医薬品として流通しているものを使っているし、使用期限もあり、管理状態も良いと思いますので、橘皮と陳皮の違いについてはあまりこだわっていません。

アロマテラピーの考えでも、蒸留直後より熟成させた精油やハーブウォーターが良い香りがするといわれることもあるので納得する気もします。

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