川芎の味比べ
先日、生薬の卸さんから「川芎」の見本を頂きました。
当店で採用している品と、産地だけでなく、「修治方法」といって、植物の状態から薬として使う状態にする加工方法も違うと。
当店で今使っているのは、左で日本産の3回茹でて干した物、右は中国産の茹でずに干した物。かじって味見したら、中国産の方の苦味がすごい!香りもかなり強いです。川芎自体は、セロリのような香りです。
この二つ、かなり味が違うので、実際使う量でどれくらいの体感が違うか実験のため、この川芎を使って、漢方薬を作って煎じてみました。
川芎を使った処方で、当店で最もよく出る「当帰芍薬散」を作って、煎じて比べてみました。
そのままかじった時に感じたように、やっぱり中国産を使った方がかなり味が濃い!
処方にしてもかなり味が違いました。
当帰芍薬散は煎じ薬でお出しすることが多いのですが、出典の傷寒論では生薬を粉にした散剤という剤型になっています。当店では、当帰芍薬散の粉薬は自家製で作っています。
粉薬は他に五苓散、四逆散を自家製で作っています。五苓散と四逆散は頓服でさっと飲みたいことが多いので、手元においておける粉薬もとても便利です。
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