金木犀の魅力を語りながら

今週末の土曜には、急遽、西荻窪の草木染めの糸のお店 Temaricious さんに呼ばれて、金木犀のインスタライブに出演させて頂きました。(※2021年にTemariciousさんは閉店され、意思を継ぐ NONA さんが西荻窪にて素敵な草木染めの糸を販売しています。)

先週頃から街を歩くとふわっと香り、ついどこからかなって、金木犀を探していたな~

オーナーのりかちゃんとは、先月からずっと「金木犀でなんかやりたいね」といいながら、ライブについて具体化したのは前日夜だったのだけれど、見てくださった方から、インスタライブに慣れない二人の掛け合いが面白かったと評判でした(笑)

金木犀の匂いに包まれて、金木犀で染めた、オレンジ色の糸の魅力について、リカちゃんが話しました。

金木犀で染めた糸は、葉から染めているのに、花の鮮やかなオレンジ色で、ぜひ手に取ってほしい!

インスタライブ内で、私は金木犀のプチワークショップをさせて頂きました。

金木犀は、中国では「桂花」と呼ばれ、生薬としても親しまれています。

・生薬名: 桂花(けいか)
・効能:体を温める。消化器系の痛みや、お腹のガスをとる。痰を取り除く。など。

好評だったのが、金木犀を使った飲み物の紹介。今回はレシピを2つ紹介しました。

一つは、「桂花陳酒」。

私の生徒さんでお茶に詳しい方から、ぜひ作ってみたら?とおすすめされた、金木犀のフルーティーなお酒!

唐の時代の美人で知られる、楊貴妃が金木犀を好きだったことから作らせたといわれているお酒です。

白ワインに金木犀とお作用を漬け込んで、3年熟成させるそう。

今回は、小泉武夫さんの「丸ごと小泉武夫食マガジン」にて、紹介されていたレシピで仕込みました。

⇒ 『金木犀の芳香を放つ美酒!「桂花陳酒」を作る

<材料>
・白ワイン 750mL(1本)
・生の金木犀の花 1カップ(40g)
・氷砂糖 1カップ

1カ月を過ぎたところで、金木犀を取り出します。

桂花陳酒を使ったカクテルに、「楊貴妃」というものがありますが、ライチ・リキュール、桂花陳酒、グレープフルーツジュースを入れます。

<材料>
・ライチ・リキュール 10mL
・桂花陳酒 30mL
・グレープフルーツジュース 20mL
・ブルーキュラソー 大さじ1

ブルーキュラソーは青く着色するためののものだと思うので、なくても美味しそう。

私も完成したら、試して飲んでみようと思います。

二つ目には、「金木犀のコーディアル」。

金木犀の精油を使ったブレンドオイルにオレンジの精油が入っていたのにヒントを得て、コアントローを使った香り高いシロップのレシピを作ってみました。

通常、ハーブでコーディアルを仕込む手順を応用しています。

<材料>
・金木犀 20g(カップ1/2)
・水 100mL
・砂糖 100g
・レモン汁 小さじ1
・コアントロー 小さじ1(お酒が苦手な人は抜いても。最終的にはアルコールを飛ばします。)

<作り方>
1.ボウルに水を入れ、金木犀を振り入れて、軽く洗って、ざるに開ける。
2.鍋に砂糖と水をいれて、沸騰させる。
3.沸騰したら、金木犀をいれて、蓋をして弱火で5分煮る。
4.火を止めて、蓋をしたまま、5分間蒸らす。
5.コアントローとレモン汁をいれて、一度沸騰させてから、金木犀をこす。

花の香りは繊細なので、煮ている間はあまり蓋を開けない事、長時間煮込まないほうが香りが良いままが保てるかなと思います。

そして、蓋を開ける時に、蓋についている水滴は、香りが入ったお水なので、鍋に戻してくださいね!

炭酸割りにしたり、緑茶にいれてもおいしそうです。できたてを飲みましたが、とてもおいしいシロップになりました。

このほか、いつもの紅茶や緑茶に金木犀をちょっと加えてみても美味しそうですね。

金木犀から精油を採るのは難しくて、今、市場にあるのは、二酸化炭素抽出法の大変高価なものになります。

ただ、シロップだと、花さえ手に入れば、お安くできるし、香りも長く楽しめるので、ぜひ。

作った感想を頂けると喜びます♪

金木犀が楽しめるのは、咲いてから3日くらいが旬でしょうか?

期間限定で楽しめる、日本のとっておきの香りでゆったり過ごしたいですね。

(追記)2021年10月4日

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