人工中絶の現状

2017年9月6日付の朝日新聞オンラインで、見た記事のシェアです。

http://www.asahi.com/amp/articles/ASK956J72K95UUPI009.html

下記の囲みの文、画像は、記事より引用させて頂きました。

 

 

 

厚生労働省の統計では、2015年に10代で出産した女性は1万1929人いた。うち14歳以下は39人だった。10代での人工中絶は1万6113人(15年度)いて、うち270人が14歳以下だった。

文部科学省は「妊娠や出産で停学・退学となる校則がある高校はほとんどないと思う」(児童生徒課)と話す。生徒が妊娠したときの対応については「母体の安全を最優先に、勉強を続けたい、休学後、復学したいなどの生徒の意向を聞き、保護者も交えて相談していくことになる」と説明する。校長の判断で、リポートや補習で授業の欠席分を補うこともできるという。

女の子をもつ母親としては気になる話題です。

私が子供の頃は小学校5,6年生に学校で性教育はあったけれど、今も同じでしょうか。

あの頃、何を習ったか正確に覚えていませんが、体の変化とかそんなトピックだけだったような。

小学生のうちに望まない妊娠があるかというのはごく少数だと思うのだけれど、中学高校生が大多数を占めて、犯罪などによる妊娠を除き、思いがけない妊娠に対して中絶が行われるのであれば、それは教育にも問題があると思う。

具体的な避妊方法、避妊をやめればすぐ妊娠できるというわけでないこと、卵子には寿命があると言われ、妊娠可能な年齢の上限があること。

そういうことって、大人になる上で、いろいろ見聞きしたことから学んでいることが多い。

欧米ではもっと具体的な性教育がされているというけれど、見て見ぬふりが状態の日本の教育で、子供が責められ、若年で出産した場合、その後の教育の機会が奪われるのは理不尽、、、

まして、記事の本文に出てくるような、「遊びまわっていたから妊娠したのだろうから、当院では見ない」という医師がいるとすれば、ほんとに問題。どうして妊娠したかについて子どもを責めるのでなく、中絶、出産のいずれの選択にするにしても最善の処置を提供するべきだと思う。特に、若年の妊娠は生殖器系が未熟で生命に関わる事態があるのだから。

一方で、見方を変えると、記事に添付してあった画像は10代の中絶よりも、40代以降の中絶が多いことも示しています。

出生前診断の普及で、重篤な障害を持つ胎児を中絶するということもありますが、すでに結婚して子供が複数いて、経済的な理由で中絶する方も多いと聞きます。

このグラフに隠れる問題は一つだけでないんだな、、、

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