お鍋で蒸留

庭に、いろいろなハーブを植えています。以前は庭仕事が苦手で土いじりなんて考えられなかったのですが、虫と共存しながらハーブのある生活を楽しんでいます。

ですが、手をかけても枯れてしまうもの、放置してものびのび育つものがあり、、、

去年はバジルが青虫に食べられて全滅、今年はペパーミントが全滅、ローズマリーやセージはハダニにやられて葉が黄色くなってしまいました。

去年、庭に植えた、ティートゥリーの木。アロマテラピーに詳しい方がいらっしゃると、「もしかしてティートゥリーですか?!」と、とっても嬉しそうに見て下さる木です。全体の画像をのせたいのですが、近所のお宅も映ってしまうし、ご迷惑になるといけないので、、、、

ティートゥリーは難しくて枯らしてしまったというお話もよく聞いていたのですが、うちのお庭では切っても切ってもどんどん伸びてきます。

同じオーストラリアの木のイメージのユーカリ。一緒に植えたのですが、2回枯らしてしまいました。

そこで、ようやく気付いたのですが、ティートゥリーは湿った土壌が好き、ユーカリは乾いた土壌が好きなようです。

うちの庭の土は粘土質で水はけが悪いそうです。ですので、ティートゥリーや、近くに植えているアジサイはとても元気。

梅雨まっ盛りの時に、見かねて、思い切って、ティートゥリーをばっさり切りました。

切った木がもったいないなーと思って、蒸留してハーブウォーター(芳香蒸留水)をとることにしました。

まずは切ったティートゥリーからなるべく枝をとって葉だけの状態に。ものぐさ故、枝が結構入ってます(笑)

★蒸留に必要な植物の量の目安: 水500ml、ドライハーブ 50g (フレッシュは3倍)

弱火で40分程度蒸留して、採れるハーブウォーターは200mL程度までが目安です。あまり蒸留を長い間続けても、出来上がるハーブウォーターが薄くなってしまいますし、空焚きの恐れがあります。

今回は、ティートゥリー 180g、水 2Lで、40分蒸留しました。

蒸し器の上の段に、植物をドーナツ状にして、真ん中に器をセット。

下の段には、お水をたっぷり。水がなくなって、空焚きにならないようにします。

蓋を裏向きにかぶせて、上にボウルをのせて、大量の氷をいれます。

氷がとけて、ボウルの水が熱くなる前に、氷を入れ替えます。氷はたくさん必要です!!

蒸し器の下の段の水が蒸発して、植物を通り、植物の芳香成分を含む蒸気ができます。

そして、氷により蒸気が冷やされ、蓋に水滴としてくっついて、器にハーブウォーターとしてたまっていく仕組みです。

精油を水蒸気蒸留で採取する際も同じ原理で行われますが、これくらいの量で家庭で小規模にやる分には全然精油はとれません。

器にたまったハーブウォーターは、コーヒーフィルターで濾しました。

蒸留後。

下の段のお水は、茶色になっています。

庭のティートゥリーの根元にかけました。お風呂にいれても良いですね。

今回、ハーブウォーターは125mLとれました。

蒸留したばかりは、ティートゥリーの野性味あふれる香りがしました。

1日、冷蔵庫で寝かせると、少し香りが落ち着きました。

自宅で作ったハーブウォーターは、冷蔵庫で保存して、なるべく早く使い切ります。

ボディローションや、ヘアトニック、入浴剤として楽しみました。

ご自宅でハーブが茂って困っている、なんてことがあったら、ぜひ、たっぷりハーブを使って鍋蒸留を試してみてくださいね♪

(追記)2022.06.12

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