コンサル例「年中アレロックを飲んでいるのをやめたい」

通年で鼻水、鼻づまりなどの症状が出て、一年中、抗アレルギー薬を服用しているのをなんとかしたいという相談事例です。

体がアレルギーの原因となるアレルゲン(抗原)を察知すると、肥満細胞からヒスタミンをいう神経伝達物質が放出され、H受容体に結合し、鼻水や鼻づまりなどの症状が起こります。

アレルギーの症状を引き起こすのは、肥満細胞の働きだけではないし、ヒスタミン以外にもありますが、ここでは割愛します。

アレロックは、ヒスタミンが受容体にくっつくのを防ぐ薬です。「抗ヒスタミン薬」とよばれます。

抗ヒスタミン薬の第一世代と呼ばれる薬剤は、作用が強く、速効性があるものの、非常に強い眠気や口の渇きを引き起こしたり、緑内障や前立腺肥大などの方には使えないものがあります。

この副作用を軽減したものが第二世代と呼ばれるもので、アレロックも第二世代に属しますが、もうジェネリック医薬品が出ていて、さらにOTCになり、ドラッグストアでも簡単に手に入るので、古株感があります。

ご相談者の方は、アレロックをずっと飲み続けなければいけないのかという不満と、飲んでも鼻がすっきり通っているわけではないことに対して、ご相談にいらっしゃいました。

抗ヒスタミン薬は耐性がない薬だと言われており、長期投与でも比較的安全な薬とされていますが、一生飲まなければいけないのか?という不安は分かります。

私自身も20代前半はひどい花粉症があり、1年で4カ月~5か月ほど服用していました。途中、海外に4年住んでいた間には発症しませんでしたが、3年前に帰国したら発症。とてもひどい症状が出ました。

2年前は、花粉症の時期よりも前から体質改善のハーブティーを飲み、花粉症の症状が出た時には抗ヒスタミン薬を飲みつつ、症状を楽にするハーブティーを併用。薬はほとんどいらないかもと思う日が増えました。

去年は薬を飲んだのは数日。

今年は症状が出た日もありましたが、飲まなくてもすみました。

アレルギーのための2種類のブレンドハーブティーを提案して、試飲して頂きました。

一つ目のハーブティーは、体質改善のため、ネトル、エルダーフラワー、ダンディライオンをブレンド。ドイツでも春季療法として、デトックスを目的に使われるブレンドです。

二つ目のブレンドは、鼻通りを良くしたり、血管透過性を下げて、アレルギーと戦うため、ペパーミント、カモマイル・ジャーマンをブレンド。ドイツの小児科で胃腸のトラブルや風邪の時に使われる、「ベビーティー」とも呼ばれるブレンドです。お子様がストレスを感じるとお腹の不調が出るとのことでしたが、このブレンドが使えます。IBS(過敏性腸症候群)の方にもおすすめしたいシンプルなハーブティーです。

どちらも「おいしい!」とごくごく飲まれていました。飲んでいるそばからお鼻がすっきり通ったそう。温かい蒸気を吸い込んだからということもあると思いますが、私自身も特にペパーミントティーは鼻水や鼻づまりのカタル症状に速効性を感じています。

精油では、リトセア、アカマツ・ヨーロッパ、ユーカリ・ラディアタを提案。

アロマスプレー、バスオイル、ジェルの使い方をお話ししました。

ですが、途中から、安眠やリラックスのために持ち歩けるロールオンが欲しいというお話になり、リトセア、ベルガモット、マジョラムのブレンドの提案に変えました。

試してみたいとお持ち帰りになったもの。

ハーブティー2種類を50gずつ。たっぷりサイズなので1ヶ月ほどしっかり試せます。

安眠、リラックスのためのロールオン。

普段も、アロマテラピーのショップでロールオンを買うことがあるそうで、ご自身でお作りになったものに喜ばれていました。HERBAL Laboのロールオンは、ハーブをちりばめて、かわいらしい仕上がりに♪

抗ヒスタミン薬とも安全に併用できるアロマとハーブを試して頂いて、少しずつ、薬を手放して頂ければと思います。

今回のように、具体的なお悩みがある場合に、アロマやハーブでできることを教えて欲しいという場合には、「薬剤師によるハーバルコンサルテーション」をご利用下さい。

レッスンを受講された場合には、お答えできることは時間の許す限りお答えしていますが、他の方の前で話しにくい、レッスンではなく相談したいという場合。

コンサルテーションでは生活の中でどのようにとりいれるかということを複数提案し、実演したり、使ってみたいと思ったクラフトを作成して頂けます。

コンサルテーション例は、ご相談者の方に了承を得て、善意の元、ブログにて紹介させて頂いております。

同じようなお悩みの方のご参考になりますように。

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