出産時に取り入れたいアロマテラピー

臨月に入って、間も無く出産を迎える友達と会ってきました。

「出産にいいアロマってあるの?」

あります!

彼女から聞かれていたので、出産のために用意したトリートメントオイルを持って行きました。

私が一番最初の子供を出産した時には、まだNARDのアロマテラピーには出会っておらず、出産にアロマテラピーを使ってみようという考えがありませんでした。

しかも、緊急帝王切開で全くアロマな余裕なんてありませんでした。

入院した際には、病院の助産師さんが、精油を入れた足浴を用意して下さいました。どれくらい精油を使ったのかわからないし、香りはあまり強く感じなかったけれど、陣痛の時に足浴は気分転換の一つになりました。

けどね、冬だったんです。あっという間にお湯が冷める、、、でも、助産師さんがかなり忙しそうで、遠慮して追加の足湯が頼めなかった、、、

さて、精油には、「禁忌」と「注意」という、正しく安全にアロマテラピーを行うためのお約束があります。

「禁忌」は、「その精油を使わないほうがいい方がいる、場合がある」という決まり。

「注意」は、「〇〇という制限付きで使えます」という決まり。

例えば、出産時におすすめしたい精油の一つ、パルマローザ精油。

でも、パルマローザ精油には、禁忌があります。

パルマローザ精油には、モノテルペンアルコール類のゲラニオールという成分が80%前後という割合で、たくさん含まれます。ゲラニオールは、ローズを感じさせる香りをしているので、ローズ精油の偽和剤としても用いられます。ローズのような香りと言われる精油には、他にもゼラニウム・エジプト精油などがあり、ローズ精油も、ゼラニウム・エジプト精油も20%前後のゲラニオールという香り成分を含んでいます。

ゲラニオールは子宮を収縮させる作用があるので、これをたくさん含むパルマローザは、出産時以外の妊婦の方には禁忌になっています。妊娠中の過度な子宮の収縮は、流産や早産を引き起こします。

一方、出産する時には、陣痛で子宮をぎゃうぎゅう収縮させて、赤ちゃんを外に押し出します。

ですので、妊娠中でも、臨月に入って陣痛を促進したい時、まさに出産する時には、パルマローザ精油の子宮収縮作用が、プラスに働く可能性があるということ!

他にも、クローブ精油

フェノール類のオイゲノールを80%前後含み、オイゲノールにも子宮収縮作用があります。

オイゲノールは、鎮痛作用や麻酔作用もあるので、子宮を鎮痛しながら、収縮させる

こんなことから、クローブ精油は「助産婦の守護神」、「誕生の精油」とも呼ばれています。

この2つのパルマローザ精油とクローブ精油をつかって、出産をサポートするトリートメントオイルを作りました。

出産をサポートするトリートメントオイル

※ 臨月に入り、いつ赤ちゃんが生まれてもいい妊婦さん、または陣痛時の妊婦さんによる使用限定

<レシピ>
パルマローザ精油   2ml
クローブ精油     1ml
マカデミアナッツ油  7ml

<使い方>
5,6滴を腰やお腹に塗る。陣痛時は30分おきに塗る。

濃度30%のメディカルアロマテラピー仕様ですので、普段使いよりもかなり高濃度です。長期間の使用を想定していません。

参考にされる場合には、自己責任でご使用下さい。

NARD JAPANのアロマインストラクター以上で購入できる、精油処方集も参考にしました。

できたトリートメントオイルを嗅いでみましたが、「私には全く必要ないっ!!!」と思いました。私は妊娠していないので、当然といえば当然ですね。

まもなく出産を控えた友人には、「いい香り~」と感じて、ストレッチの時に使ってくれたそうです♪

香りの好みのせいだけなく、その時に必要な香りも人により違いますから。

HERBAL Laboオリジナルの、出産後期におすすめしたいハーブティーもプレゼントしました。

妊娠中に必要なビタミンやミネラルを多く含む、ルイボス・レッド、ネトル、ローズヒップ。

ネトルは鉄分も含むので、妊娠中や産後の貧血気味の方にもとってもおすすめのハーブ。

妊娠後期からとりたい、「安産のハーブ」と呼ばれる、ラズベリーリーフ。

体を温めたいときに飲みたい、エルダーフラワー。

香りもよく、飲みやすく仕上げました。

★あなたのために仕立てるハーブティーのオーダー ⇒ こちら

まもなく、お友達の赤ちゃんに会えるのが私も楽しみです♪

余談ですが、ゲラニオールが子宮収縮作用があり、妊娠中に禁忌というなら、生理痛がひどい女性にはどうでしょうか?

生理痛は、急激に起こる子宮収縮が原因の痛みです。

妊娠せず、不要になった子宮内膜を排出させるために、プロスタグランジンという物質が出て、子宮を収縮させますが、これが多く分泌されすぎてしまうと、過度に子宮が収縮されてしまいます。

そこに、ゲラニオールの子宮収縮作用が加わったら、生理痛がひどくなる可能性もある?!

薬効成分が効果を発揮するには、閾値といって、ある一定の量以上を使わないと作用が出ませんので、ゲラニオールの濃度が非常に薄ければ、作用は出てきませんが、、、

パルマローザ精油の禁忌には、生理中の方は含まれませんが、生理痛がひどい方には、生理中に限り、ゲラニオールを多く含むパルマローザ精油を使うことは控えても良いかも。

実際にパルマローザを入れたトリートメントオイルを塗って試したわけではないし、あくまで予想になりますが、どうして生理痛が起こるのか、また精油に含まれる芳香成分とその作用を考えると、こんな予想もできますね。

私個人の考え方ですので、参考までに。

「NARD JAPAN認定アロマ・アドバイザー資格取得コース」では、精油に含まれる芳香性分類、芳香成分を学び、精油の特性が理解できるようになります。

ご自身の体調に合わせた精油選びができるとアロマテラピーをもっと楽しめますよ。

ご興味のある方は、ぜひ「体験レッスン」にご参加下さいませ。

(追記)2019.07.12

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